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用語解説 ポンド増減・リム・プランジャー調整 矢の距離と点数の関係性  スパインとパラドックス  ポンドと初速の関係性  弦サイト 上達の要素とスタンスについて 
アーチェリーは矢をつがえて的に向かって放つのは非常に簡単です。まぐれでたまたま10点に刺さる事もありますが、毎回10点(36射360点)というのはかなりの実力が無いと無理です(距離によるが)。初心者が中級レベルへとステップアップするためには色々な注意すべき要因が絡んでいます。ここではその要素を羅列して説明していきます。

アトム自身が感じる一番重要な事は「押し手と引き手の肩の位置」「リリース」だと思います。おそらく的に当たらない理由の7割を占めるのでは無いかと思います。それができない理由の大半は自在にコントロール出来る筋力の不足です。
@アンカリング
アンカリングは一般的にはタブに付いているアンカーパッドという水平に位置する小さな金属板をあごの下に当てて上下を安定させます。パッドが無い人は直接指をつけていると思いますが、この位置が一定していないと上下にブレます。
A引き手の肘の位置とリリース時のブレ
矢が上下左右にブレる原因で一番多いのがリリースだと思います。引き手の肘が上がっていると、取りかけが垂直に指がかからず、リリースの反動で上または下に行きがちです。理想は矢の延長線上後方に位置します。肩の筋力が弱かったり、手首に力が入っている癖のある人はバラバラになります。またリリースが外側に膨らむ人は左右にもブレやすくなります。リリースは真後ろにあご筋に沿って自然に放たれます。リリースは弦から指を一気に伸ばすのでは無く指の緊張を一気に脱力をします。
Bレストの位置
レストの上下の位置はプランジャーが矢の中心に載る位置です。また取りかけの指の力加減ではレストダウンと言ってレストから矢が落ちかけているのを気がつかずにリリースすると大きく矢の方向は下がります。レストアップはその逆になります。
Cピポットポイント位置
ハンドルの押し方(握るはNG)は人ぞれぞれですが、基本的には一番深い所の一点を押し手親指の母子球あたりに密着させるのが一般です。アトムはその方法だと不安定になるので、押し手の生命線に沿って密着させ押しています。この位置が上過ぎるとか下過ぎるとかでリリース後上下にブレます。
Dフォロースルーのダウン
これはリリース後油断すると無意識に弓(押し手)が下方に下がってしまいます。できればリリース後も2秒ほどキープする事(フォロースルー)を意識する事が重要です。もちろんその間に弓はグリップを中心に下方に回転します。
E引き尺の距離
中級者レベルになるとクリッカーという器具をレストの向こう側へ設置させ、ドローイングが一定の距離に達すると矢の先端からクリッカーが外れ、カチッと小さな音が鳴り合図をします。これにて引き尺は一定になるのですが、ベテランでは無い人はクリッカーが落ちて瞬時にリリースするか、少し経って引き続きリリースか、あるいはクリッカーが落ちて無意識に引き戻してからリリースするかに分かれます。つまり一定しないので若干的に上下にブレます。また夏季の暑い日に弓を直射日光の当たる場所に置いておくと、弦が伸びて同じように射ってもポンド数が徐々下がり下方に刺さります。クリッカーが無い初心者では的のへの刺さり方で、少しの上下は目をつむって左右の幅をできるだけ少なくするように心がけて狙います(上下は仕方なし)。
F押し手の緩み肩の詰まり
押し手はリムの強さで手前に力が掛かり、その結果肩の筋力が弱い人は押し手の肩が上がり(詰まると表現)ます。また肘も本来は真っ直ぐに突っ張ったり、ほんの少し緩む程度にしますが、極端に緩んだり肩が上がるとリリース後に弓の保持がグラつき安定しません。
Gサイトピンの上下誤差
これはアンカリングのエイミングでサイトピンと的を狙った位置をキープさせないで射ってしまうことです。弓は重たいほど安定しますが、エイミング(的を狙う行為)がブレるのであれば本末転倒です。
Hノッキングポイント位置
ノッキングポイントは顔の長さで個人差があるため、微妙(5ミリほど)に違うのが普通です。調整早見表にあるようにベアシャフト矢で自身のノッキングポイントを掴み調整しなければなりません。
 
 
@アンカリングの位置
アンカリングは上述の上下の位置と左右の位置の両方があります。具体的には弦が顔の中央に位置する「センターアンカー」と「やや側面の「サイドアンカー」に分けられます。どちらが正解という事は無く個人の顔の特徴と押し手の肘の位置(猿腕とか)で決まってきます。言える事は毎回同じ位置で狙うという事です。しかし初心者では弦がアームプロテクターに当たるとかの理由で,、なかなか難しいですが最後は必ず決める事です。弦がアームプロテクターに往路当たる(バシッと痛い)のはNGですが、復路(ポンと当たる)は逆に押し手と弦と引き手の三角形がより狭角になるので良しとします。
A引き手の肘の位置 リリース時のブレ
引き手の肩の筋力が弱いと弦は引っ張られるので耐えられずに肘が上方に上がります。この位置では取りかけが垂直に働かずに、しかも弦が持ち上げられるのでリリースの反動で下方へと矢が飛んでいきます。肩が上がる人はポンドを下げるか筋トレするしかないです。
B押し手の緩み 肩の詰まり
上下の時と同じで、押し手が緩んでいたり、肩が上がって詰まっていると毎回リリース時にブレます。これもAの引き手と同じでポンドを下げるか筋トレするしかないです。
Cスパインの適正化
ご自身のポンドと矢尺でスパイン値が決定してきます。数ポンドあるいは矢尺1インチでワンランク違ってきます。初心者は矢は長めに作り、筋トレをして将来的にポンドを上げても少しカットして短くすれば(スパイン値は小さくなる)スパイン値が適正になる事もあります。また逆にクリッカーを装着すれば矢尺はもっとシビアになります(つまり作り替えを余儀なくされる)。
D弦サイトの厳格化不足
このホームページのタイトルである弦サイトですが、紹介解説コーナーにあるように早く自身の位置を決め毎回同じように厳格化させる事が重要です。
Eピポットポイント
上下と同じで押し手のハンドルの位置をぐらつかないように安定させるポジションを早く掴み毎回一定に同じ位置にさせます。人によっては粘度で盛ったり、ハンドルのグリップのみをしっくりとする物へと交換したりする事もあります。
Fプランジャーの出代 バネの硬さ
パラドックスを解消するためにプランジャーが発明されましたが、この出代とバネの強さで微妙に矢を左右に刺さる事を変化させる事も可能です。限界はありますが、ベアシャフトのチューニング次第では調整もあり得ます。
Gサイトピン左右の誤差
上記上下の時と同じです。上記弦サイトの厳格化とエイミング時の保持が重要です。  
アーチェリーの弓の保持は台に固定ではないので、やはり押し手の力強い保持と安定性が必要です。引き手も必ず矢の延長線上に位置しなければ、リリース後のショックで微妙にずれその結果弓はブレてしまいます。それを防ぐためには筋力アップと安定器であるセンタースタビライザー・サイドバー・ウエイト等が有効で、ショックを吸収するダンパーやより重心の位置を的側に移動させられるエクステンション(M)ロッドの装着も有効です。しかしそれはより遠方の重量と保持とは相反するので、余裕を持った重さと筋力アップは不可欠です。

下記図はブレる方向を図式化したものです。